京都鉄博 鉄道模型ジオラマ展示&ワークショップ 2024

目次

※レゴ鉄のBLOGにもほぼ同じ内容を掲載していますので、画像が映らない方はそちらをご参照ください。→http://maztak.blog.fc2.com/blog-entry-240.html

イベント総括  (Sunny氏 & マツタケ所長)
2024年6月15日(土)から16日(日)の2日間に渡り、京都鉄道博物館にて関西LT会(JT-LUG関西支部)主導のトレインジオラマの展示、並びにSunnyさん主導で貨物列車のワークショップを開催しました。

2024年は神戸・大阪間鉄道開業150周年という大きな節目なので、今回は阪神間を走るJR神戸線を主体にJR京都線沿線を含めた「西日本でよく見られる本線の風景」を模したレイアウトを展開し、博物館収蔵の車両はもちろん、阪神間の著名な建築物題材も募り、多くの方々のご協力をいただくことができました。協力してくれた皆様に感謝御礼申し上げます。







配置は、神戸駅舎を手前のメインに据え、奥に大阪あべのハルカス
駅のプラットホームはマツタケ所長がJR西日本仕様に改造いただき、雰囲気は西日本さながらとなりました。
(神戸駅が地上線になっているではないかってツッコミはなしで)





京都鉄博の公式Xアカウントからも投稿がありました。

鉄道ホビダスの記事にも掲載されました↓
https://rail.hobidas.com/rmnews/500628/


Sunnyさん作の神戸駅舎

神戸ポートタワー mugenさん作
あべのハルカス エースパパさん作


扇形車庫 エースさん作 (とんちゃん様撮影)



JR神戸線、JR京都線で活躍中の車両たち


ドクターイエローと500系キティちゃん(とんちゃん様撮影)



松原さんとサトさんのラージモデル静態展示



一方、ワークショップでは「貨物を学ぶ」を題材に、コンテナをお客様に作ってもらい、貨物列車に乗せて走らせるという内容で実施しました。(製作してもらった貨物コンテナは持ち帰り不可)

一番上にワークショップに関する記載あり。

製作コンテナの例



約20分でコンテナを製作してもらい、完成後に作品をミニレイアウトまで持っていき、貨物列車にコンテナ作品を載せて5周ほどスタッフが運転します。親御さんに記念写真を撮って楽しんでいただきました。
1日あたりおよそ100組ご参加いただき、大変好評でした。


経緯と背景 (by Sunny氏)
今回イベント開催のきっかけは、京都鉄道博物館で開催した2018年のワークショップイベントでした。時は 2018年の秋頃、私はまだ大学生で、アルバイトとして京都鉄道博物館で働いていた頃まで遡ります。当時の博物館の担当者とよくお話をする間柄でしたが、「何かワークショップのいいネタはないかな」という、担当者の何気ない一言がこの企画のはじまりでした。

「レゴで作ってもらいます?」

その年のJAM2018(国際鉄道模型コンベンション)で撮影した記録写真を担当者に見せたところ、

「やる…!!!!」

担当者のハートに刺さってくれたようで、すぐさま打ち合わせ開始。
そのJAMで撮影した一枚の写真が、企画の成立に導いてくれたのでした。
イベントの記録を残すのって大事だなと痛感しました。

その年の冬(2018年)を目標に、何を作ってもらうか、コストと回転も考慮しながらも楽しんでもらえる最適解は何か、を考えました。

「4幅でミニトレインを作ってもらう?」
「いや、ちょっと時間かかり過ぎるかな」

やがて「子どもたちにコンテナを作ってもらい、それを貨車に乗せて走らせる」という案にたどり着きます。振り返るとこの案は、一番良いアイデアだったかもしれません。「持ち帰れないのに、ただ作って終わり」だけでは面白くないですから。2024年(今年)のイベントでも大盛況でした。


 2018年当時は鉄道博物館らしく、JR貨物で活躍する19Dコンテナをはじめ、福山通運コンテナやJOT(日本石油輸送)のコンテナなどを製作題材とし、それに加えクリスマスシーズンだったこともあり、クリスマスツリーやケーキなどの装飾を模したものも用意しました。
鉄道好きの男の子たちはコンテナに夢中になり、一緒に来た女の子たちはクリスマスの飾りをかわいいかわいいと言いながら、楽しく作ってくれていました。
コンテナの後ろにツリーやケーキが一緒に載って賑やかに走る貨物列車も大人気でした。

実はその当時、レイアウト展示の計画もあったのですが、協力してくれそうな人が少なかったこと、打ち合わせの時間を長く取れなかったことから、実施までなかなか漕ぎ着けることができませんでした。

それから時が経ち、当時学生で同期だったメンバーがなんと京都鉄道博物館の担当者になり、自分も社会人になり、レゴトレインビルダーも少しずつ増えてきました。これ以上ない恵まれた条件が整ったところで、ワークショップ企画が再浮上したのです。

「今度こそ、これに乗せない手はないだろう…、やっとつかんだチャンスなんだ…!」

イベントの準備をしていた2024年4月、博物館の担当者と一緒に、JR神戸駅のプロジェクションマッピングの見学に行きました。

「これ作って!」
神戸駅舎に指を差す担当者。

そして、ちょうど展示のタイミングで企画展もやっているという話。
それならそのテーマでやりましょうか、となりました。

こうして私から、ワークショップの盛り立て役としてレイアウト展示を提案し、6年越しに展示イベントが実現しました。

やるぞ!と決めてからは、とにかく打ち合わせに何に、と多忙を極めました。
レイアウトはどうする?搬入や設営はどうする?輸送はどうする?イベントにかかる費用の配分は?対企業的なレギュレーションは?初めてのことなので問題は山積み。しかもイベント本番が、自身が個人卓で出展するJBF2024の翌週…。都度、博物館側に必要事項を確認しては、関西LT会(JT-LUG関西支部)を中心に展示に協力いただける方々に情報を共有し、漏れがないかチェックする毎日でした。実際に博物館に赴いて、打ち合わせもしました。とにかく本業の仕事と、自分の作品制作以外の時間を、1秒でも長く準備に充てました。

それでも結局、SNSの投稿ルールやらワークショップの人員配置やら、当日まで決めきれないことも多くありました。マツタケ所長がせっかく提供したバラスト軌道もうまく使いこなさないとですし、反省点はまだまだたくさんですね…。(私は体力の限界でした)

しかし、そんな状態でも、関西LT会と博物館の双方から、「来年もぜひ」と言っていただけました。今回の反省点をクリアして、来年も実施できたらいいですね。


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